それはTrickstarが革命を成功させたDDDの最中に起こった大事件。
その名も『遊木真監禁事件』。
メインストの中ではもちろん、後々のイベストでも度々話題に上がる重大事件です。
また、Knightsの瀬名泉が活動自粛処分を食らっていたのも、この事件が原因です。
では、実際はどんなストーリーだったのか、メインストの104〜107話の内容をネタバレでご紹介します。
■DDD:Knights戦でのTtickstarの状況
英智の策略により、Ttickstarは散り散りに分断され、実質スバル1人だけ。
それでも主人公の手助けでなんとか2人組ユニットとしてステージに立つも、Knightsに移籍したと思っていた真が、泉の手により監禁状態にある事を聞かされます。
それを知ったスバルは、真を助けに向かうものの、あまり時間がありません。
ライブ開始時間までにステージに戻れなければ、Ttickstarは不戦勝になってしまいます。

■瀬名泉との遭遇
校内を走り回って真を探してスバルは、偶然泉とバッタリ出くわします。
最初っから不機嫌かつ高圧的な態度の泉にちょっと驚くものの、バカ正直に真を知らないかと聞くスバル。
この時点でスバルは、泉が監禁の犯人だとは知りません。
だけど泉はスバルに見覚えがあったようで、Knightsとの戦いの直前に、こんなところにいていいのかと嘲笑います。
真も何でこんなおバカなユニットがいいのかとぼやいていたのをスバルは聞き逃さず、泉が真を監禁した張本人だとピンッときた様子。
真は大事な友達で仲間。
だから返せ!
と詰め寄るスバルに泉は心底うざったそうに、アイドルはあくまでも商売。
TtickstarよりもKnightsに所属した方が有益だと自信満々に返します。
だけど、どの道を選ぶかは真が決める事。
真自身がそれを望んで決めたのなら尊重もするし、応援もする。
だけどそうじゃなくて、真の意志を無視して無理やり言う事を聞かせようとしているのなら、それは絶対に許さない。
Ttickstarが真の笑顔の場所になると高らかに宣言します。

■監禁中の真
一方その頃真は、防音レッスン室に監禁され、失神から目覚めます。
どうやら泉は碌に食事も睡眠もとらせてくれないらしく、あ〜んを拒否した真に不機嫌になったまま放置プレイが続いているみたい。
真が素直になるまでは、人間らしい生活は禁止だと言い放ち、このままでは本当に死んでしまうのではないかという恐怖に駆られる真。
こんなの犯罪だ!と心の中でTrickstarのみんなに助けを求めます。
真っ先に騒ぎそうな親やクラスメイト達は、多分泉がその外面の良さで上手く言いくるめている為、この状況に気付いていない。
1ヶ月も経てはさすがにおかしいと思うかも知れないが、それまで真の心が持たない。
しかも遠くから薄らと聞こえてくる音楽に今日がDDD当日の事に気付いた真。
早く合流しないとと思う反面、足を引っ張るだけかも知れないと不安げです。
それでも、皆と同じステージに立ちたい。
こんなところで足踏みしている場合じゃないと決意を固めます。

■移籍問題の真相、真の発起
真はTrickstarを抜けて、Knightsに移籍したと思われていたものの、それは誤解。
だけどもしみんなにそう思われていたら裏切り者のレッテルを貼られ、誰も助けに来てなんかくれないと、絶望の淵に落とされます。
泉に監禁されたまま、何度もknightsへの移籍の書類に判を押せと迫られたものの、意地でも押していない。
僕はまだTrickstarだと心の中で叫び、こんな事ならもっとしっかりと移籍の意志はないと示しておくべきだった。
英智の威圧感に負けて、真っ向から逆らえなかったあの時の自分を悔いる真。
折角晃牙にも特訓して貰ったのに、まだまだ弱いままで情けない。
でも、自分にだって出来る事がきっとある。
自分で自分を信じないでどうする!
真が晃牙から学んだ事の1つは『死ぬ気でやれば、何でもできる』でした。

そんな時、微かにスバルの声が聞こえてきて、真は天の助けとばかりにスバルを呼ぶも、ここは防音練習室。
外まで声を届ける為に、マイクと機材を使う作戦に出るみたい。
おそらくドアの外には泉がいる。
鍵は泉が持っているはずだから、そこをどうにかしないとここからは出られない。
関門は沢山あるけれど、考えるより先にまずは全力で行動する。
それがTrickstarだ!
もう何もできない『綺麗なお人形』ではないと真は反撃に打って出ます。
■脱走作戦
一方スバルは泉に真はどこだ!と詰め寄りますが、泉は突如黙り込んでしまい、焦りばかりが募ります。
いっそのことぶん殴ってどうにかしようかと魔が差したその時、やっと泉が口を開き、静かにしろと制します。
すると部屋の中から物音が聞こえている事にスバルも気付きます。
それが真の声だと気付いたスバルは、真の監禁場所を突き止めて、今助けてやる!と叫ぶも、鬼の形相の泉に静かにしろと制されて、ちょっとだけ怯みます。
真はマイクを使い、練習室の中から泉に話しかけます。
自分にはやるべき事があるからここから出せ!
そのためには手段は選ばない!
と叫ぶ真を生意気だと一蹴し、開ける気は微塵もない泉。
だけどそれすら予測済だったように、真は思い切った作戦に出ます。
部屋の中から暴れる音と、何かが潰れるような音が響き、さすがの泉も何をしているのかと慌てだします。
そんな泉に真は、泉が何より評価している自分の顔を、部屋の壁にぶつけているのだと叫びます。

■捨身の作戦
正直とても痛いけど、もし歯や骨が折れても止めない。
顔面ぐちゃぐちゃにしてやる!と叫ぶ真に、さすがのスバルも慌てたように制止をかけ、
今助けるから!
と声をかけます。
スバルの声に真は助けに来てくれてありがとうと言いながらも、これは自分で決めた事だからのその決意を貫きます。
僕にだって自由な心がある。
それは他でもないTrickstarから貰ったもの。
だから、証人になって欲しい。
泉の監禁のせいで真の顔がぐちゃぐちゃになったのだと言う事を。

真は泉に対し、ざまあみろとばかりに悪態を付きながら、自分はもうアイドルではいられなくなるけれど、それは泉も道連れ。
死ぬまで賠償金を払わせて、老後の面倒を見させてやる!と叫びます。
だけどそれは、泉にとっては理想的な生活みたいで、やっぱりちょっとずれてます。
だけど、さすがに状況のまずさを察した泉も真に止めてと声をかけるも、真はこっちも堪忍袋の緒が切れたのだと叫び、中からはまたも鈍い音が響きます。
泉は話し合おうと慌ててドアの鍵を開けます。
■脱出成功!いざステージへ!
今すぐ手当てをしてあげる!
とドアを開けた先にはケロッとした様子の真。
潰したといった顔は綺麗なままで、どうやら全部芝居だったみたい。
最初こそ本気で壁に顔をぶつけていたのだけど、あまりの痛さに途中で作戦を変更。
飲みかけのペットボトルなどを利用してそれっぽい音を作っていたみたい。
放送委員を舐めるな!
と真は得意げに胸を張ります。
騙したな!と怒る泉ですが、拉致・監禁の罪に比べればずっと軽い。

だけどいつまでもこんなところで立ち話をしている時間はない。
真は泉の横をすり抜けて、まんまと脱出します。
真はスバルと共に駆け出して、僕の衣装は処分してないよね?と問いかけると、スバルはもちろんだと笑い、無事でよかったと安堵を漏らします。
だけど詳しい話はまた後で。急がないと!
という真に、改めて真の顔をまじまじとみるスバル。
今の真は眼鏡をしておらず、意外と綺麗な顔立ちだと驚いたみたい。
真はそれだけが取り柄だと笑うも、スバルはそんな事はないと笑い、戻ってきてありがとうと自分達のステージに向けて真っ直ぐに駆けます。
その後ろからTrickstar諸共叩き潰してやる!
と叫ぶ泉の声が響くも、
望むところだ!
決着はアイドルらしくステージで!
と真は笑うのでした。
【完】