
月日は流れ、3年生に進級したなずな。
Valkyrieを倒した後、fineは次々とユニットを倒し、夢ノ咲の頂点に君臨。
今では生徒会が夢ノ咲の支配するように。
それにより、堕落したアイドルもどきは一掃され、秩序が生まれたのは良い事だけど、それにより生産されるのは、個性のないアイドルだけ。
宗はあの敗北のショックから壊れてしまい、引き籠って人形遊びをするように…。
決め手となったのは、対決後の『ありがとう、僕の思いどおりに踊ってくれて』と言った英智の一言でした。
なずなは、Valkyrieの限界を悟り、残りの1年は何もせずに埃を被っていくだけだと考えていました。
その時、泣き叫びながら階段を駆け下りてくる友也が…。
追いかけているのは、友也にとって女神だったはずの日々樹でした。
騙されたと叫びながら逃げる友也と、いつもの意味不明なテンションで追い詰めていく日々樹。
その途中で、日々樹はなずなを見つけ、声をかけてきます。
日々樹は得意の読心術で、なずなの本心を的確に見抜いてきます。
なずなはあの対決の後、二度とあんな事故が起きないように、自ら放送委員になり、今はその仕事中でした。
日々樹は、なずなの心意気を買いつつ、不穏な事を言い出します。
もし、あの時の音響トラブルが、事故ではなかったとしたら…。当時の英智は勝つためには手段を選ばなかったと。…当時の英智は、宗に言ったセリフもそうですが、かなり黒かったみたいですね。さすがは皇帝といったところかな?

その時の英智の事を、心底恐ろしがる日々樹。でも、そこが逆に興味深いと、日々樹はしばらく英智を見守る事に決めたみたい。
でも、例え故意のトラブルだったとしても、そのトラブルに対応できなかった自分達に責任がある事を、なずなは分かっていました。
でも、宗は日々樹にとっては貴重でかけがえのない友人。
宗の創り出す芸術は素晴らしいものだった。
だからこそ、このままいなくなって欲しくはない。
その為には、なずなの存在が必要だと日々樹は言い出します。
なずなは、宗が心から愛した『大事な人』。
宗を救えるとしたら、なずなしかいないと日々樹は、宗を立ち直させる為の道具をなずなに授けます。
その道具は…なんと友也(笑)ちょうど友也は困っているらしいので、手を貸してあげて欲しい。
友也は、普通だけども名前のとおりまっ白で、無限の可能性を秘めているかも知れない。
だからその友也を鍛えて欲しい。
でないと、この子はこのまま潰されてしまうかも知れないから。
日々樹にとっては単なる思い付きによる提案ですが、日々樹は宗の気持ちもよく分かっていました。
宗は、なずながこのまま埃を被っていく事を望まない。
だからこそ、人形のままでいるのではなく笑いなさい。
例え偽りの笑顔の仮面でも構わない。
なずなの笑顔を、宗は世界で一番愛らしく、大好きだと言っていました。

だからこそ、その笑顔で宗を救ってほしいと、日々樹は考えたのです。
【あんスタイベネタバレ】追憶マリオネットの糸の先ネタバレ(最終話)に続く